お知らせ

2024年5月9日のスタッフ動き(熊本大学医学部医学科5年生に小児在宅医療実技指導)

2024.5.12

第22回医療的ケア研修セミナー(主催 = 日本小児神経学会、2024年秋頃開催予定)の開催に向けて日本小児神経学会社会活動委員会副委員長としてオンライン打ち合わせを行いました(小篠)

熊本大学医学部医学科5年生3名に小児在宅医療実技指導を行いました(小篠)

他院に入院中のケースの退院前カンファにオンライン出席しました(小篠)

 

<熊本大学医学部医学科5年生に小児在宅医療実技指導>
医学生が訪問診療医役、ご家族役に分かれ、訪問診療医として常時人工呼吸器装着児の自宅に訪問し、対話しようとしても反応がわかりにくい重症心身障害児と家族の両方にコミュニケーションを取りながら胃ろう交換と気管カニューレ交換の実技を行いました。4-5年生の臨床実習期間中は毎週4-5名の小グループでコミュニケーションを重視した小児の訪問診療のシミュレーションを行っています。重症心身障がい児者に特有の気管軟化症である「腕頭動脈気管圧排」による窒息発作や病態の動画も交え講義を行います。今回も家族役の中で「きょうだい」役になってもらい、きょうだい支援についても学生に考えてもらいました。小児科では気管カニューレ交換、胃ろう交換、在宅人工呼吸器管理をひとりの医師で行うことも一般的ですが、成人して成人診療科へ移行しようとすると診療科が細分化されていて複数の医師が担当になる場合もあり、移行期の課題についても考えてもらいました。
医学生たちが将来医師になって全国に散らばり、「あのとき経験したな」とこの日のことを思い出して小児の訪問診療に抵抗なく対応してくれる10-20年後の未来が楽しみです。
文責 小篠史郎

 

熊本大学医学部医学科5年生に小児在宅医療実技指導