在宅医療が必要な子どもたちを様々な職種の人たちがチームとして連携しサポートする支援機関です。

お知らせ

センターからのご挨拶

小児医療の発展と、環境整備の現状

小児医療の発展によって従来は助からなかった子どもの多くが助かるようになりました。一方で治療を頑張った"勲章"として胃ろうや気管切開など医療的ケアを日常的に必要とする子どもが増えています。しかし医療的ケアがあると保育所・学校に入園入学が難しいといった課題があります。
当センターは熊本県補助事業として2016年12月1日に開所し、医療的ケア児や重症心身障がい児と対象として、(1)相談対応、(2)保育所・学校への入園入学支援、(3)研修会などの人材育成、(4)県・市町村の医療的ケア児支援体制整備の支援を行ってきました。大学病院という名前がついていますが、実地研修、講演会、保育所・学校での支援者会議、市町村での会議など、ほとんどは病院外での業務になります。
対応可能

熊本県のどこに住んでいても安心して生活できるように・・・。

2021年9月18日に医療的ケア児支援法が施行され、第9条では保育、第10条では教育、第14条に医療的ケア児支援センターが規定されました。条文の中身はまさに当センターが2016年から行ってきた内容で、熊本県では全国より5年間先行して医療的ケア児支援を行ってきたことになります。
当センターは熊本県から「熊本県医療的ケア児支援センター」の指定を受け、2022年4月1日から医療的ケア児支援センターとしての業務を開始しました。医療的ケア児支援法の趣旨に則って県内45市町村と連携し、熊本県内の医療的ケア児・重症心身障がい児とそのご家族の相談をしっかりと受け止め、これまで以上に切れ目のない支援を受けられるよう邁進してまいります。

▶︎ 小児在宅医療支援センターのリーフレットをダウンロードできます

活動内容

  • 相談
  • 支援
  • 育成

相談窓口ってどんなとこ?

子どもたちが安心して過ごす環境づくりをサポートしています。小児在宅の様々な
疑問・質問にお答えいたします。

対象 : 医療的ケア児・重症心身障がい児

  • 小学校看護師

    人工呼吸器の子が入学してくるけど何に気をつけて看護すればいいのか自信がないな。
    学校看護師が人工呼吸器を取り扱うことができるように訪問支援していますよ。
  • 医療的ケア児母

    気管切開・胃瘻をしているけど地元の小学校に入学できるかな。
    小学校・主治医と協力し安心して小学校生活が送れるように訪問支援していますよ。
    どこに電話しても断られる…幼稚園か保育園どちらでもいいので入園できないかな。
    スタッフが行政と連携して入園支援をしていますよ。
  • 訪問診療医

    医療的ケア児にカフアシストを導入したいけど使い方がよくわからないな。
    カフアシストを導入できるように訪問支援していますよ。
  • 行政・保健所

    医療的ケア児の検討会議に専門的知識のある人に出席してほしい。
    スタッフが出席し医療的ケアの施策が改善するよう支援していますよ。
  • 学校・園

    医療的ケア児が入学してくるので学校看護師に医療的ケアの指導をしてほしい。
    学校・園に訪問し医療的ケア児の実技支援をしていますよ。

関係機関用のご相談はコチラ

096-373-5653 [受付時間]月〜金 9時〜17時

● FAX/
096-373−5449
● MAIL/

一般向けの
相談窓口はコチラ

096-373-5448 [受付時間]月〜金 9時〜12時 / 13時〜17時

  • 相談
  • 支援
  • 育成

医療的ケア児の保育・教育の支援

行政の担当課とともに保育・教育体制を整備し、幼稚園保育園や学校へ
スタッフが訪問しケアをしながら支援をすすめてまいります。

スタッフ : 医師 ・ 保健師・看護師・ 理学療法士・ 業務調整員 計6名

相談窓口へのご相談から、入園・就学のサポートを表した図 相談窓口へのご相談から、入園・就学のサポートを表した図
  • 相談
  • 支援
  • 育成

医療的ケア児に関わる
人材の育成

小児在宅医療は、様々な職種の人たちが自らの役割を果たしながらチームとして連携していくことが大切です。
あらゆる職種の育成に取り組んでいきます。

  • 育成対象
    医療的ケア児に関わる勤務医、訪問診療医、訪問看護師、病院看護師、薬剤師、相談支援専門員、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、小中学校等の教員・看護師、保育士、社会福祉士など

    育成方法
    ● 当センター主催の各種研修会・実技講習会の開催
    ● 行政、学校、園、福祉施設などの要望で講習会の開催
    ● 医学科学生、看護科・養護教諭過程にて実習・講義

  • 講習会に使用する備品

    • ・人工呼吸療法シミュレーター
    • ・パルスオキシメーター
    • ・カプノメーター(CO₂)モニタ
    • ・吸引器
    • ・吸引シミュレーター
    • ・気管切開カニューレ交換人形
    • ・カフアシスト
    • ・インパルセーター
    • ・胃ろうシミュレーター
    • ・バギー etc...

よくある質問

小児在宅医療について
動画でご覧になれます

講演会・実技講習会

小児在宅医療の知識や技術の向上のため、定期的に講演会や実技講習会を行っております。

●開催予定

  • (公開資料)小児の気管カニューレの挿入長の計算方法・データ

    開催日 開催中

    気管内吸引に伴う合併症は、気管・気管支粘膜のびらん・肉芽、低酸素血症、肺胞虚脱、頭蓋内圧亢進、徐脈や血圧上 昇、不整脈等があります。また、頻回の腕頭動脈への直接刺激にて、腕頭動脈からの出血の危険が高まり、不十分な 吸引ではチューブ閉塞の危険が高まります。 これらの予防には、適切な吸引圧や時間・吸引カテーテルサイズや挿入長、状態により事前の酸素投与が必要です。 成人のガイドラインでは医療者も気管切開チューブ先端から出ない長さでの吸引カテーテル挿入が推奨されていますが、小児への吸引カテーテル挿入長は、成人で使用される気管切開チューブより小径であるため痰等による閉...

  • (オンデマンド配信)医療的ケア児等支援体制整備・医療的ケア児支援法の成立と小児在宅医療支援センター設置の背景

    開催日 開催中

    熊本大学病院小児在宅医療支援支援センターは事実上の "熊本県医療的ケア児等支援センター" として2016年12月から活動してきました。2021年11月14日に開催された第21回熊本小児在宅ケア・人工呼吸療法研究会総会において、5年間の事業内容や医療的ケア児支援法施行された今どのように当センターが熊本県全体の医療的ケア児等支援体制を整備していくかについて講演しました。視聴申込された方どなたでも自由に配布資料のダウンロードと講演動画視聴が可能です。下記からお申込み下さい。 オンデマンド視聴・配布資料ダウンロードの申込はこちらをクリック <オンデマンド配信中> 演者 熊本大学病院小...

  • (オンデマンド配信)「学校看護師」研修用動画コンテンツ

    開催日 開催中

    NPO法人親子の未来を支える会と当センターで共同で学校看護師向け研修用動画コンテンツ作成しました。全国どなたでも無料視聴可能です。学校看護師向けの実技講習などの実施体制が整っていない市町村などでご活用ください。学校看護師向けですので教育のことが盛り込まれていますが、保育園や児童発達支援・放課後デイサービスなどの看護師にも実技講習を活用いただけると思います。 NPO法人親子の未来を支える会 学校看護師研修用動画コンテンツ https://specialkids.fab-support.org/movie/...

  • (オンデマンド配信)初めての気道クリアランス

    開催日 開催中

    熊本小児在宅ケア・人工呼吸療法研究会(会長 = 小篠史郎)と共同制作した動画講習「初めての気道クリアランス」を公開中です。 熊本小児在宅ケア・人工呼吸療法研究会ホームページからご覧いただけます。...

●開催終了

  • (2023年4月23日開催)「透明人間」写真展in天草 開催記念 山本美里トークイベント

    開催日 2023年04月23日

    下記の通り「透明人間」写真展in天草 開催記念 山本美里トークイベントを開催いたしました。 山本美里さん(東京都府中市)は医療的ケアが必要なお子さんが2015年に特別支援学校に入学されるとき、保護者が学校に付き添って校内で待機することが通学の条件でした。学校は教育の場であり、親の姿が見えると子どもたちも気になってしまい子どもの自立の妨げになるため、学校からは「お母さんは、なるべく気配を消してください」と求められました。現在は体調が安定していれば保護者の付き添いをしなくてもよくなっていますが、 気配を消して付き添いをしていたご自身のことを透明人間と称し、写真集「透明人間 invisi...

  • (2023年3月18日・19日開催)2022年度 小児在宅多職種連携セミナー

    開催日 2023年03月18日

    認定NPO法人NEXTEP主催(熊本県医療的ケア児支援センター後援)の小児在宅多職種連携セミナーが今年度も開催されます。2023年3月18日・19日開催です。 申込は下記チラシをクリックし、Peatixから。   ...

  • (オンデマンド配信)第4回九州小児在宅医療支援研究会

    開催日 開催終了

    2023年1月22日(日)に第4回九州小児在宅医療支援研究会を開催し4月20日までオンデマンド配信しました。 野田 聖子 衆議院議員にオンラインでご登壇いただきます。 また、九州各県の医療的ケア児支援センターにお集まりいただき 「医療的ケア児支援センターの現状と課題」をテーマにシンポジウムを行いました。 よろしければお申し込み下さい。 【開催名】第4回九州小児在宅医療支援研究会 【開催方式】オンライン・ライブ開催 + オンデマンド配信 【参加費】無料 【対象】 小児在宅医療に関心のある方ならどなたでもご参加いただけます 【参加方法】 下記ホームページからお申し込み下さい...

  • (2023年1月18日開催)医療的ケア児看護師研修 in 氷川

    開催日 2023年01月18日

    14名にご参加いただきました。ありがとうございました。 2023年1月18日(水)開催 医療的ケア児看護師研修 in 氷川を受講希望の方はこちらをクリックしてお申込みフォームからお申し込みください。熊本県氷川町または八代市在住の方を優先募集します。 申し込みを〆切りました。 <研修会名>「医療的ケア児看護師研修 in 氷川」 <日時> 2023年1月18日(水)10時30分~12時30分 <お申込み期限> 2023年1月6日(金) ただし定員になり次第締切ります。申し込みを〆切りました。 <会場> 氷川町文化センター <住所> 〒869-4814 熊本県八代郡氷川...

熊本小児在宅関連情報共有メーリングリスト 熊本小児在宅関連情報共有メーリングリスト

熊本小児在宅関連情報共有メーリングリストって?

熊本市・熊本県に住む小児在宅医療患者に関連した情報を、患者さん・患者ご家族・小児在宅医療患者に関連する施設・部署間で共有するためのメーリングリストです。災害時に情報をお互いに共有することを想定しており、災害対策を兼ねています(むしろ災害対策が主目的)。そのため、普段から多くの患者さん・患者ご家族・医療機関・公的機関・施設・部署等からご参加いただき、いろいろなことを共有していければと思います。

<参加資格>(熊本県内はもとより県外の方も登録可能です)
●小児あるいは成人の在宅医療を受けている患者さんやその関係者
●小児あるいは成人の在宅医療に関連のある医療・福祉・保健・保育・行政・教育関係者
●小児あるいは成人の在宅医療に興味のある方
●小児あるいは成人の重症心身障害児者本人やその関係者・重症心身障害児者施設に興味・関連のある方

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