2023年12月14日のスタッフ動き(鹿児島県日置市より保育所見学同行)
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2023.12.14
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熊本大学医学部医学科4年生臨床実習I班5名に小児在宅医療実技指導を行いました(小篠、松村)
鹿児島県日置市より行政や保育所職員が訪れ、熊本市保育幼稚園課とともに熊本市内の私立保育園・公立保育園に見学同行しました(宅島)
医学生が訪問診療医役、ご家族役に分かれ、訪問診療医として常時人工呼吸器装着児の自宅に訪問し、対話しようとしても反応がわかりにくい重症心身障害児と家族の両方にコミュニケーションを取りながら胃ろう交換と気管カニューレ交換の実技を行いました。4年生の臨床実習期間中は毎週4-5名の小グループでコミュニケーションを重視した小児の訪問診療のシミュレーションを行っています。医学生たちが将来医師になって、「あのとき経験したな」とこの日のことを思い出して小児の訪問診療に抵抗なく対応してくれる未来が楽しみです。
熊本県医療的ケア児支援センターは3年前から鹿児島県の保育担当課の医療的ケア児を保育所で受け入れるための研修会に講師として協力しています。県が主導でそうした市町向けの研修会を行っている点も素晴らしいと思います。鹿児島県医療的ケア児支援センターが設置された今年度からはセンター同士で連携して鹿児島県内の市町の保育所における医療的ケア児受け入れに協力しています。中でも鹿児島県日置市は保育担当課が中心になって市内での医療的ケア児受け入れ体制を整備するため日置市内のいろいろな保育園の園長たちとともに何度も熊本県内の各保育所の見学に訪れ、数名の医療的ケア児の受け入れを具体化しようとされています。日置市内には公立保育園はありません。私立保育園や企業主導型保育園とともに熊本県内の保育所に同行見学して勉強されています。医療的ケア児支援法第9条第1項(下記抜粋)に基づく市としての動きで、大変素晴らしいと思います。こうした企業主導型保育園を含む民間保育所とともに体制整備を行っている日置市の動きは、公立保育園のない熊本県内の市町においても参考になると思いますので県内でも好事例として紹介していこうと思います。ご協力いただいた熊本市内の保育所、熊本市保育幼稚園課に感謝申し上げます。
(保育を行う体制の拡充等)第九条 国及び地方公共団体は、医療的ケア児に対して保育を行う体制の拡充が図られるよう、子ども・子育て支援法(平成二十四年法律第六十五号)第五十九条の二第一項の仕事・子育て両立支援事業における医療的ケア児に対する支援についての検討、医療的ケア児が在籍する保育所、認定こども園等に対する支援その他の必要な措置を講ずるものとする。文責 小篠史郎
鹿児島県日置市より御礼のご挨拶に来られました
熊本大学医学部医学科4年生臨床実習I班5名に小児在宅医療実技指導