お知らせ

2024年4月18日のスタッフ動き(熊本大学医学部医学科5年生に小児在宅医療実技指導)

2024.4.19

熊本大学医学部医学科5年生5名に小児在宅医療実技指導を行いました(小篠)

宇城圏域の障がい児通所支援事業所に医療的ケア児・家族、行政保健師とともに同行見学しました(宅島)

 

<熊本大学医学部医学科5年生に小児在宅医療実技指導>
医学生が訪問診療医役、ご家族役に分かれ、訪問診療医として常時人工呼吸器装着児の自宅に訪問し、対話しようとしても反応がわかりにくい重症心身障害児と家族の両方にコミュニケーションを取りながら胃ろう交換と気管カニューレ交換の実技を行いました。4-5年生の臨床実習期間中は毎週4-5名の小グループでコミュニケーションを重視した小児の訪問診療のシミュレーションを行っています。重症心身障がい児者に特有の気管軟化症である「腕頭動脈気管圧排」による窒息発作や病態の動画も交え講義を行います。今回も家族役の中で「きょうだい」役になってもらい、きょうだい支援についても学生に考えてもらいました。小児科では気管カニューレ交換、胃ろう交換、在宅人工呼吸器管理をひとりの医師で行うことも一般的ですが、成人して成人診療科へ移行しようとすると診療科が細分化されていて複数の医師が担当になる場合もあり、移行期の課題についても考えてもらいました。

医学生たちが将来医師になって全国に散らばり、「あのとき経験したな」とこの日のことを思い出して小児の訪問診療に抵抗なく対応してくれる10-20年後の未来が楽しみです。

文責 小篠史郎