(福岡県)久留米市と久留米大学が「久留米市立小中学校における医療的ケア実施に関する覚書」を締結
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2021.12.29
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好事例を紹介します。
福岡県久留米市と久留米大学が市立小中学校における医療的ケア実施に関する覚書を締結しました。
久留米大学や熊本大学のような医学科・看護学科などを設置している総合大学と市区町村がこのような連携をとることが小中学校での安全な医療的ケア児受け入れにつながると思います。全国にその流れが広まるよう紹介いたします。
今回の覚書は、久留米大学及び久留米大学附属病院が、久留米市立の小中学校で実施される医療的ケアをさまざまな面でサポートしていくことで、医療的ケアの実施における安全の確保、対象児童生徒・保護者・看護師・教職員の安心の維持向上を図ることを目的に締結されたとのことです。
小児科学講座の山下主任教授は「医療的ケアの安全面の確保のためには、本人だけでなくまわりの友だちの理解を促すための教育をしっかりやっていくことも重要。教職員の不安も予想されるため何かあったときには、すぐにこちらに連絡してもらえるような連携体制をつくっていきたい」と述べたとのことです。
医学部(附属病院を含む)・看護学科が医療的ケアの実施に係る技術的助言、人間健康学部総合子ども学科が医療的ケアの実施に関する基本方針や今後の方向性について助言していく予定とのことで、今後の展開に期待されます。