気管内吸引に伴う合併症は、気管・気管支粘膜のびらん・肉芽、低酸素血症、肺胞虚脱、頭蓋内圧亢進、徐脈や血圧上 昇、不整脈等があります。また、頻回の腕頭動脈への直接刺激にて、腕頭動脈からの出血の危険が高まり、不十分な 吸引ではチューブ閉塞の危険が高まります。 これらの予防には、適切な吸引圧や時間・吸引カテーテルサイズや挿入長、状態により事前の酸素投与が必要です。 成人のガイドラインでは医療者も気管切開チューブ先端から出ない長さでの吸引カテーテル挿入が推奨されていますが、小児への吸引カテーテル挿入長は、成人で使用される気管切開チューブより小径であるため痰等による閉塞のリスクが相対的に高く、完全閉塞という最も回避しなければならないリスクを避けるため、気管切開チューブ先端から 1cm 以内程度出る挿入長(医療者の場合)が適正と考えています。 しかし気管切開チューブ長は、一つ一つ異なりますので、計算が必要です。

そこで熊本県医療的ケア児支援センターでは様々な気管切開チューブ（気管カニューレ）の長さを計測またはデータをつきとめ、公開いたします。同時に、今後このような調査が不要になるよう、全ての気管切開チューブの製品の外箱と添付文書に「全長」の記載を各メーカーに期待します。

★富士システムズ株式会社

GBアジャストフィット標準型・標準型S
※全長（A）を参照
http://www.fujisys.co.jp/?p=276

GBアジャストフィット吸引型・吸引型S
※全長（A）を参照
http://www.fujisys.co.jp/?p=278

アジャストフィットNEO
※全長を参照
http://www.fujisys.co.jp/?p=282

★KOKEN

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19ページ『気管切開カニューレ全長一覧』
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